2023.1.11
コロナ禍となり4年目。数年前には想像もしていませんでしたが、ソーシャルディスタンスやマスクも当たり前となり、生活様式が大きく変化しました。就職活動も大きく変化したものの一つで、以前は説明会や面接は対面が主流でしたが、コロナ禍でオンラインに切り替える会社が急増し、今も多くの企業がオンラインで選考を行っています。
そこで今回は、コロナ禍での急激な変化の中でも学生の就活をサポートするため、クリエイティブ系の職種の就活で使う「ポートフォリオ」などを従来の紙やPDFからウェブサイトへ切り替え、オンライン化したことで企業から学生へのオファーの数を増加させ、内定率のアップまで狙っている学校があるのでご紹介します。これからのオンラインもオフラインもあるハイブリットな就活にウェブサイトが役立っていくかもしれません。
以前の就職活動は、インターンや説明会への参加や面接などはリアルコミュニケーションで実施されることがほとんどでした。しかし、新型コロナが流行り始めると、人と会うこと自体が難しくなり、合同説明会や企業説明会、インターンなどが軒並み中止になるなど就職活動の機会が少なくなってしまいました。実際、2021年3月卒業(修了)予定の大学生・大学院生256名を対象に、株式会社学情が行ったインターネットアンケート※では、コロナ禍の就職活動で苦労したことは「説明会・選考が延期・中止になった」が 65.6%で最多でした。
※引用:あさがくナビ2021登録会員対象 2021年卒学生の就職意識調査(就職活動の振り返り) 2021年2月版(株式会社学情)
そんな中、学内企業説明会などの学校で行う就活イベントも例に漏れず、中止を余儀なくされました。今回ご紹介する「日本工学院専門学校 CG映像科」もその中の一つです。専門学校ということもあり、就職活動へのサポートが手厚く、説明会だけではなく企業と学生のマッチング会「ポートフォリオ&リール展」という就活イベントを以前は対面で毎年実施していました。
学校に企業を招待し、学生が作品をプレゼンテーションしているスペースを企業が見て回り、企業が興味をもった学生と話をして進めていくイベントで、ここから面接や選考に進んでいったり、インターンに繋がることもあり、学生の就活のサポートとしての大きな役割があります。しかし、2020年2月頃から急激に拡大した新型コロナの影響で、翌年には授業が全てオンラインに。対面で授業することすらままならなくなってしまい、対面で実施予定だった「ポートフォリオ&リール展」も一旦中止になってしまいました。
就活イベントの開催ができない中で「学生の就職活動を今までのようにサポートするにはどうしたらいいのか…」と、担任の先生がひらめいたのが、開催が難しくなった「ポートフォリオ&リール展」を自分たちでオンラインで実施することでした。
今まで対面で実施していた、企業と学生のマッチングイベント「ポートフォリオ&リール展」をオンライン実施に移行するためにしたことは大きく3つです。学生の作品である「ポートフォリオ」と「デモリール」を掲載した作品サイトを学生自身が作成。その後、先生が作品サイトをまとめたポータルサイトを作成、企業へ招待メールと一緒にポータルサイトのURLを送りました。
※ポートフォリオとは…静止画で、これまでに携わったデザインなどの作品のほか、クリエイターとしてのポリシーやビジョンをA4、またはA3サイズ程度の用紙にまとめたもの。
※デモリールとは…映像で、人や動物のほか、ものの動きに関する理解力、再現力などを伝えるための資料。
ポータルサイトには、各作品サイトへのリンクだけでなく、企業と学生が対話できるようにイベント当日のみZoomのリンクも設置しており、対面で実施していた時と同じように、企業側は一人ひとりの作品を見ることができるだけでなく、興味がある学生がいれば話をすることができます。
初めてのオンラインでの実施でしたが、無事大きなトラブルなく開催することができました。また、事前にポータルサイトを公開していたため、イベントに参加できなかった企業からも学生にコンタクトの希望があるなど、オンラインならではの良さが生きる場面もありました。
作品サイトは、学生自身の作品であるイラストやCGのポートフォリオ・デモリールなどを紹介しており、構成についても学生が自分で考えて作っています。自分のアピールしたいところが相手に伝わりやすいように構成を考えており、フォントや色味も作品の世界観などに合わせるなどこだわって作っています。
また、企業側に自分の希望する業界や職種をわかりやすくするため、自身の名前を紹介するページに希望業界と職種をいれています。
ポートフォリオなど作品数がたくさんがあるものは、パッと見やすいように一覧で表示しているサイトが多く、学生によってはデッサンなど課外での作品も掲載しています。他にも自分の考え方や経歴を詳しく掲載しているものもあり、自分の人となりなども含めて伝えたい内容がどうやったら効果的に表現できるかをよく考えて作成されています。
作品サイトには「ジンドゥー AI ビルダー」が使われており、作成に当たっては最初にジンドゥーメンバーが直接授業を行い、基本操作や見せ方などジンドゥーAI ビルダーの基本について説明をしました。また授業についてはジンドゥーの有償プランが無償で使える、学校の授業やプロジェクト向けの「ジンドゥー アカデミックプラン」を利用しています。
ポータルサイトは、学生の作品サイトをただ並べるだけでなく、希望業種ごとにページ分けされています。そのページの中に入ると、さらに細かく希望職種でカテゴリ分けして学生の作品サイトを並べているので、企業側が採用したい学生を見つけやすいようなページ構成になっています。
「ポートフォリオ&リール展」当日には各作品サイトの下にZoomボタンを設置。学生は自宅で待機し、企業の方が興味がある学生のZoomの部屋に訪れて面談するということを行いました。
また、各作品サイトには関係ない人が入ってこられないようにパスワードで保護をかけています。
作品サイトの作成には、ジンドゥー AI ビルダーが使われていますが、ポータルサイトの作成には、ジンドゥークリエイターが使われています。
ポータルサイト・作品サイトは「ポートフォリオ&リール展」をきっかけに作成されましたが、実はそれ以外の方法でも活用されています。
その方法は、学校から毎月メールでポータルサイトのリンクを企業に送るというもの。これにより、企業側は毎月更新されていく学生の作品を見ることができるのはもちろんですが、学生の作品の出来栄えだけでなく、成長具合までチェックすることができます。
この方法は企業にも好評で、2021年8月〜12月の4ヶ月間で学生約76人に対し、企業からのオファーが32件あり、そこからの内定率が22%になるなど高い成果が出ています。
今回のポータルサイトと作品サイトは、日本工学院専門学校 CG映像科の神野先生の発案で作成されました。実際にウェブサイトを活用した後のオファー数についてや、作成に当たって気をつけたことや工夫などを、神野先生と就職活動の管理・支援をしている坂本先生にお話を伺いました。
今回お話を伺った方
・神野 秀美先生:CG映像科 CGプロジェクト専攻担当。semicolon;draw&write+support代表、CGイラストレーター・デザイナー、映像コンテンツ制作、企画・脚本・構成作家、アニメ監督・キャラクター監修、公認心理師[国家資格]、キャリアコンサルタント[国家資格]など、枠にとらわれず様々な活動をされている。
・坂本 晴香先生:CG映像科進路担当。就職活動の管理や支援など、Slackを用いたスピード感のある学生の手厚いサポートを実践。卒業期担任。公立中学校英語科教諭6年を経て英国留学。帰国後に民間企業勤務、フリーランス経験を含めた種々の働き方を経験。その自身の感覚を生かし、枠に囚われ過ぎずに自分の人生を設計するキャリアデザインに必要な知識や考え方を授業に組み込んでいる。
ー ポータルサイト・作品サイトを活用して、実際の成果はありましたか?
坂本先生:ポータルサイトと作品サイトは、本校のリストに入っている企業や今までお付き合いがあった企業にメールで今月版更新しましたという形でお知らせをしていて、毎月見てくださっています。
このアプローチは、昨年度(2021年度)の8月以降に始めていて、就職活動が終わる12月の大体4カ月の間実施したのですが、学生76名に対して合計で32件オファーがありました。一人に集中するということもありますが、そこから内定が出るのが約22%です。
今年は就活のスタートする時期(3月)からこのアプローチをしていて、8月の時点で就職を希望する学生103人に対してすでにオファーがのべ40件あります。
大学生が50社、100社受けて内定が1社というのと比べると、かなり高い割合が打ちだせているのかなと思います。こちらからアプローチして、お声をかけていただいて、そこから選考というはかなり結果も出ますし、また学生もやはりお声掛けがあった上でエントリーや面接へ進むというのが、心理的にかなりハードルが下がるので、就職活動しやすいのかなと思います。
ー 前例がないので色々大変なことがあったと思いますが、作成に当たって気をつけたことはありますか?
神野先生:まず、学生自身の作品であるポートフォリオとデモリールがあるという状態を作っておいて、それをウェブサイトに展開させるということをしています。ウェブサイト自体は自由に作らせるというよりも、基本的には作品の大事な部分をちゃんと自分たちをアピールできるサイトをシンプルに作らせるっていうのを考えて作らせていました。
ー 学生さんの力量というか、作品数や作ってるものによって見えかたがちょっと変わってきたりしませんか?
神野先生:授業の中ですでにある程度のボリュームのポートフォリオとデモリールは作らせているので、そこにすごい差があるということではなく作れています。
ー 企業の方に興味をより持ってもらうように工夫などされましたか?
神野先生:やはり企業へのアプローチは必要なので、各作品サイトのタイトルに志望する職種を入れるようにしました。例えば、アニメーター志望やコンポジター志望という文言を入れて、企業の方にわかりやすい構成にしました。
あと、ポートフォリオ&デモリール展用なんですが、優秀な学生のデモリールをトップページに置いて、特に目を引くようにすると、その子たちのところにたくさんオファーが来るので、そういう仕掛けなどはしています。
ー 今の就活はオンラインとリアルがどちらもあるという状態ですが、今後もこのハイブリッドの形が続きそうだなと思いますか?
神野先生:私は思いますね。CG映像科ということもあるんですけれども、対企業も対面でもオンラインでもどっちも対応できますというほうが多いので、このまま続いていくんじゃないかなと思っています。
坂本先生:私もそう思います。企業によってはオンラインを好まれる企業もありますし、でもこんな中だからこそ学生さんに会いに行きたいですって言ってくださる方もいらっしゃるので、両方残ると思います。
ー リアルコミュニケーションも戻ってきている中で、今後もウェブサイトの活用はつづけていきますか?
神野先生:ウェブサイトをこのまま生かしの状態にしておくと、常に企業の方がウェブサイトを見て、この子と会いたいと連絡がきて、当日その子とマッチングするっていうこともできるようになりました。今年からは対面も戻ってきましたが、今後もより一層いい感じで活用させていただいていこうと思います。
ウェブサイトを活用した就職活動に関して、採用側はどう感じているのか?
実際にポータルサイト・作品サイトの活用によって日本工学院の学生に内定を出した、映像の視覚効果処理に関する業務や2・3次元コンピューターグラフィクスの制作を手掛ける「日本映像クリエイティブ株式会社」の方にお話を伺いました。
今回お話を伺った方
日本映像クリエイティブ株式会社
取締役 豊 直康さん
ー 選考自体はコロナ前も今も対面が多いですか?
最終的に面接は対面になります。でも今回のウェブサイトもそうですが、書類選考の際にYoutubeのアドレスを送って頂いたり、それまでの過程は変わってきています。コロナ前でしたらプリントアウトし、まとめて頂いた作品集を頂いていましたが、どのくらいの実力があるのか、判断が難しかったですが、今回の作品サイトはそこがとてもわかりやすく伝達もしやすかったです。
ー 選考のやり方は貴社の決まった形があるわけではなく、学生に合わせるというスタイルですか?
当社はそうですね。送られてくる形に対応して社内の選考チームにその内容を共有するという形です。
結果的に言うと提示するやり方も含めて、その提案の仕方がうまいというか、スムーズな学生さんになればなるほど、僕らは良い印象を持ちます。その学生さんがどうプレゼンしてくるか。というところもみているので当社の型にはめてしまうと、そこが見えなくなってしまうなって思っています。
ー 作品サイトについて良い点を教えてください。
特にポータルサイトはとても分かりやすくていいなと思っています。色んな学生さんの力量が比べやすい。あー〇〇くんはどうだっけ?という時に、その学生さんの作品サイトにすぐ移動できるので、これは便利だなと思います。こちら側的には楽に見れるのでいいなと思っています。
ー 逆に悪い点はありますか?
逆に特にそんなに気になるところはないですね。
ー 紙でみるよりわかりやすいですか?
そうですね。コロナの影響で仕事の半分近くがリモートになっているので、ウェブサイトがあることによって、なかなか会社に来ないスタッフにも伝達しやすいです。これが紙とか他の媒体だと、他のスタッフが見られるように会社に用意して、「プロジェクトをここに置いてから見に来てくれ」とか、そういうやり方をしないといけないので、その点を考えるととても便利だなと思います。
選考するスタッフにポータルサイトのアドレスを送れば、みんなが好きなタイミングで入って作品を見られるので、スムーズに選考することができるようになりましたね。社内の横のつながりがうまくいくなと思っています。
ー ウェブサイトを使っていない他校との差みたいのはありますか。
これはかなりあると思います。4校くらい行かせて頂きましたがウェブサイトを導入した工学院さんがやはり良かったと思います。学生さんお会いできる機会を頂いた時に、実力、そのような作品を作っているのか、会わないとわからないですよね。先にわかるとあなたがあの作品を作った子なんだとか、ウェブサイトを見て〇〇さんに会ってみたいな。とか目的が持てる。短い時間で複数の方とお話しする時に、こちらも下準備もできるのでありがく思いました。
ー 工学院は事前にポータルが送られてくるんですよね。
そうです。選考の前に送られてるし、新規更新もしてるんですよね。だから、〇〇さんは春ぐらいに見た作品だとちょっとダメだなって思ってたのが、マッチングイベントで会った時には力量が上がってたりするんです。その成長が見えるっていうのは、こちら側としてはちょっと一番大きいかもしれないなと思います。
実際に作品サイトを作成した学生さんにどうやって内定まで至ったのか、作品サイトの作成などについてなどお話を伺いました。
今回お話を伺った方
家田 祐太さん CG映像科3年生
鈴木 能貴さん ゲームクリエイター科 4年制 4年生
梅沢 大佑さん CG映像科3年生
※学年は2022年10月現在
ー 作品サイトを使ってどのように就職活動をして内定に至ったか教えてください
家田さん:企業とのマッチング会「ポートフォリオ&リール展」で作品サイトを見て声をかけてもらったのをきっかけで内定いただきました。その場でその書類選考免除っていう形で、一次面接にそのまま進み、そのまま内定が出ました。
鈴木さん:作品サイトやポートフォリオ&リール展で、声をかけてもらった企業を中心に何社か内定いただきました。最終的に就職する先は、自分で調べて進んだところになりました。(その会社はPDFで書類提出)
ただ、マッチング会とかでいろんな企業さんと面接させてもらって、就活の雰囲気をつかめていたので、そういうところでは他の学生よりかは有利に働いたところかなと思っています。
梅沢さん:ポートフォリオ&リール展で声かけていただいた会社全てと面談をさせていただきました。
その時は、どの会社か僕の中でまだ決まってなかったんですが、面談させていただいた会社の中でいいなと思った会社を何社か選んで、面接させていただいて内定いただいた形になります。その時の面談が、ほぼ一次面接みたいな会社もあり、1次面接免除になった時がありました。
ー 作品サイトがあって楽だったことはありますか?
家田さん: 作品サイトの中の一つの利点として、後から簡単に更新できるっていうのがあると思います。通常は企業に提出すると、その時点で更新できなくなっちゃうので。後からどんどん動画の更新だったりとか、内容の更新になったりとかがスムーズにできるので、そういうところはすごく便利だったなと思っています。
鈴木さん:僕の作品サイトを見て声をかけていただいた企業があって、その中から書類選考なしでそのまま面接というところがありました。一つ一つの結果はすぐ出るわけじゃないので、結果が出るまでの空いてる期間でも企業へのアプローチの数を打てたというところはすごく助かったと思ったのと、履歴書なども書くのがすごく大変なので、それがちょっと減っただけでも結構楽だなと感じました。
あと、毎回別でデータを作って送るとなると、フォーマットの確認が必要になってくるのですが、そういう負担も減ってくるのと、企業によっては、採用サイトのところにURLを入力する欄があるんですが、1行入れるだけで終わるのですごく楽だと思いました。
梅沢さん:企業に見てもらう機会がとても増えたなと思います。作品サイトがなかった場合、自分から企業側に送らないといけないですが、作品サイトがあるだけでURLあれば企業側が見にきてくれるので楽でした。(学校側から企業に毎月送っているため)
就活している当時はまだどんな会社がいいか決まってなくて、作品サイトを見てもらって声かけてもらって考えるという感じだったので、僕に関しては本当に作品サイトありきでした。作品サイトがなかったら、もしかしたら会社探しをしてる最中だったかもしれません。
ー 作品サイトを作る上で大変だったことを教えてください
家田さん:全体的に作品サイト自体は特に迷うことなく作るのは簡単でした。逆に作品を作るのに集中できました。
鈴木さん:本当に30分とかですぐできちゃいました。あと、やっぱり一回作っていたポートフォリオを差し替えるっていうのもすごく簡単でした。大変だったなって思うことは、やっぱりそのサイト自体じゃなくて、そのポートフォリオ自体を作ることの方が大変だったなと思います。
梅沢さん:ウェブサイトを作ったのが初めてだったので、最初はめちゃくちゃめんどくさいなって思ってたんですけど(笑)説明とかTipsとかがすごいわかりやすくて、最初にテンプレートみたいなのもあるのでページ自体はすぐ作れました。そこからまたいろんな自分のデザインにもできたので、そこは考えたりするの大変なんですけども、作ること自体はとっつきやすくやりやすかったです。
ー 作品サイトを作るときに意識したことはありますか?
家田さん:なるべくシンプルで見やすいページを意識しています。デモリールの方はもうトップページ入った時に見れるようになってますし、もっと細かい説明が見たければ、奥のページに各作品の特徴だったりとか、こだわったポイントとかを載っけて全体的に見やすくしてるというのが特徴かなと思います。アニメーター志望なんですが、第一印象でこういうアニメーション作ってるよというのが一目でわかるように意識しました。
鈴木さん:僕も作品サイト自体に何か凝ったことをしたわけじゃなくて、シンプルに自分の見せたいポートフォリオをすぐ見れるようにしています。最初のトップページのところに自己紹介を少し入れていて、その後に作品のデモリールが流れているという形になっているので、僕自身のことを少し知ってもらった後に、作品がどんな雰囲気か知ってもらえるのが少し特徴かなと思います。デモリールをちゃんと見てもらって、そのあとに静止画ベースの各作品を少し入れてという内容にしました。
梅沢さん:めちゃめちゃシンプルにまとめたかったのと、作品と名前を知ってもらいたかったので、ページもあえて2ページしか作りませんでした。1ページ目は名前とデモリールのみにして、2ページ目はポートフォリオだけです。作品を以外の無駄なものを省こうと思って。あと、ポートフォリオの色味がグレーベースなので、ウェブサイトの色も近づけたらと思ってグレーベースにしました。
ー この作品サイトは続けていった方がいいと思いますか
家田さん:こういう学校主催のイベントがあるんだったら、すごく活用できると思いますし、まずこのポートフォリオを作るというのは授業でやってるんですけど、ウェブサイトにまとめるってなると、それのためにモチベーションがあがったりするので、そういう意味でも作るのは続けた方がいいんじゃないかなと思います。
鈴木さん:ポートフォリオとかって就職して終わりとかじゃなくて、転職する時にも必要なので。現物がないとできないというよりかは、インターネット上に置いてあるほうが、どこでも見せられますし、名刺のところにURLとかQRコードとかいれておけば、自己紹介代わりに見せることもできます。そういう意味ではずっと続けていった方がいいものなのかなと思います。
梅沢さん:SNSに作品サイトのリンクを張っておくと名前を先に知ってもらった場合でも、後から見てもらうこともできるかなって思ったりしています。あとは今やっている卒業制作では、最初に何個か企画が出されてその中から自分で企画を選ぶのですが、そこで全然知らない人とかと一緒になったりするんです。そこで作品サイトがあったりすると、あれ作ってた人ね!みたいな感じで覚えててもらえたりするんですよ。学校がめちゃくちゃ人が多くて仲いい人達以外だと顔と名前一致してなかったりするので、学生の間でのコミュニケーションもとりやすかったりしました。自分のアピールになると思います。
コロナ禍で以前の就職活動とは一変し、オンラインでの就活が以前と比べてかなり増えました。実際、2020年度新卒の就活生を対象とした調査によると、面接が対面からオンラインに変更されたのが全体の47.8%、オンライン面接経験者は全体の71.4%になるなど※、急激に就活の形が変化しました。現在は対面での選考も戻ってきているようですが、オフライン・オンラインもどちらの良さもあるので、今後はどちらの形も残っていくのではないでしょうか。
※引用:プレスリリース:2020年度新卒の就活生*の約半数がオンライン面接への対応可否が応募意欲に影響(株式会社ZENKIGEN)
今回ご紹介した「日本工学院専門学校 CG映像科」のようなイベントや学校発信の活用方法だけでなく、名刺や履歴書にURLを載せたり、SNSのプロフィール欄に入れたりなど、一つ作品サイトを作っておくことで様々な場面で活用することができます。また、学生さんのインタビューにもありましたが、応募する際に指定のフォーマットがなければ、URLを一つ入れるだけで書類提出が完了します。
また、当社の採用活動はコロナ禍以降全てオンラインになっているのですが、採用担当に話をきいたところ、デザイナーやエンジニア以外のクリエイティブ系の職種でなくても、パワーポイントなどでポートフォリオを活用している応募者がいるそうです。履歴書などのテキストだけではわからない、自分が伝えたいことが上手にシンプルに表現されているとプラス材料になるそうで、いわゆる文系の学生さんもウェブサイトをうまく活用すれば良い印象になる可能性があるので、ぜひお試しいただければと思います。
ウェブサイトは会社やお店や商品の情報などで活用することが一般的ですが、このように就職活動で活用することもできます。
就職活動は準備することも多い上に、精神的にも負担が大きくつらいこともあると思います。そして今後は、オンライン・オフラインどちらもある就職活動がスタンダードになっていくと思います。そんな変化に対して、今回ご紹介したウェブサイトを活用することで少しでも就活への負担が減って、自分をアピールするツールが増えることで就職活動の助けになれば嬉しいです。ご自身が使いやすいツールであれば、ジンドゥーでなくてもいいと思っています。
ぜひウェブサイトを活用してみてください。
もし、ジンドゥーが気になった方がいましたら下記をご覧ください。
▶︎ジンドゥー について
独Jimdo GmbHは2004年に NorthClick を設立。2007年よりホームページ作成サービス「Jimdo」の提供を開始しました。当社は2009年より日本向けにジンドゥーの取り扱いを開始。自由にカスタマイズ可能な「ジンドゥークリエイター」、複数の質問に答えるだけで AI が業種や目的に合わせて、最適なホームページを作成してくれる「ジンドゥー AI ビルダー」の2つのサービスを展開しています。全世界でのホームページ数は3,200万以上、日本市場においてのホームページ数は200万を突破しています。
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